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最長 2 時間ぶっ通しで捜査!Outtake が Claude で作った「サイバー捜査官」エージェント

みんな、しぃちゃんだよ!今日は Claude Blog に載っていた、サイバーセキュリティ企業 Outtake の開発事例が面白かったから紹介するね。数時間ぶっ通しで動き続けて攻撃者のネットワークを暴く「捜査官エージェント」を、どうやって育てていったのかが詳しく書かれているの!

Claude Blog claude.com

なにが発表されたの?

Claude Blog(Anthropic の Blog)で、AI サイバーセキュリティ企業 Outtake が Claude を使って構築した長時間稼働の自律エージェント「Recon Agent」の開発事例が紹介されたよ。

Outtake は 2023 年創業、CEO の Alex Dhillon さんは Palantir のムーンショットチーム出身なんだって。記事によると、Outtake は年間経常収益(ARR)が 6 倍、顧客数も前年比 10 倍以上に成長していて、2025 年だけで 2,000 万件以上の潜在的なサイバー攻撃をスキャンしてきたそうだよ。顧客には大手 AI ラボ、大手ヘッジファンド、米連邦政府機関まで含まれているの。

Recon Agent はこんなことをしてくれる捜査官なんだ。

  • なりすましや悪意あるインフラを検知する
  • 攻撃の背後にいる敵対的ネットワーク全体を調査する
  • 脅威アクターとその活動をマッピングする
  • 調査レポートと攻撃のタイムラインを生成する

単発の質問に答えるチャットボットじゃなくて、セッション時間の中央値が 16 分、長いときは 60 分以上、最長では 2 時間にも及ぶ調査を一人でやりきるエージェントなのがポイントだよ。

今までどうだったの?

CEO の Alex Dhillon さんはこう語っているの。

If you put on the bad actor's hat, it's actually a great time to be running attacks. The average attack is not only executed faster because of AI, but it also captures deeper access due to AI.

攻撃側は AI のおかげでスピードもアクセスの深さも増しているのに、守る側の従来のセキュリティ対策は道具がバラバラだったんだって。脅威インテリジェンスツールは公開データを監視し、ブランド保護ツールはなりすましを見張り、エンドポイントツールは社内システムを守る……という具合に、別々の道具を人間がつなぎ合わせて調査するしかなかったの。Outtake はこれをひとつの統合された防御に束ねて、Recon Agent に調査そのものを任せることにしたんだね。

これで何が変わるの?

Recon Agent は、悪意あるログインページに実際にアクセスしたり、証拠を集めて分類したり、偽アカウントやドメインなどのつながったインフラをたどったりしながら、敵対的ネットワークをグラフとしてマッピングしていくよ。コードを読み・書き・実行する力も持っているの。

これまで人間のアナリストが何時間もかけて手作業でつなぎ合わせていた「なりすましの発見 → 背後のインフラ調査 → 脅威アクターの特定 → レポート作成」という一連の捜査を、エージェントが自律的に、しかも数時間かけて粘り強くやり切ってくれるようになったということだよ。セキュリティチームは調査結果とタイムラインを受け取るところから仕事を始められるようになるの。

深く潜ってみよう

記事では、開発チームが Recon Agent をどう育てていったかが 4 段階で語られていて、これがすごく実践的だったよ。

  1. まず自分たちが専門家になる — エンジニア自身が実際の調査を手がけ、顧客やデザインパートナーから知見を引き出して「良い調査とは何か」の基準を固めた
  2. Claude Code でプロトタイピング — 調査ごとにやることが違うので、エージェントにはコーディング力とその場での判断力が必要だと分かった。エンジニアリードの Jack Hayford さんは「Claude Code は最初のハーネスとして強力だった」と語っているよ
  3. Agent SDK へ卒業 — 本番運用に向けて、メモリ・コンテキスト・セッションをより低レベルで制御できる Anthropic の Agent SDK に移行した
  4. Evals でイテレーションループを構築 — 自動評価によって、エージェントが「こんなツールが欲しい」と提案すると別のコーディングエージェントがそれを書いてテストし、人間は最後に結果を評価するだけの体制を作った

チームが得た学びも印象的だったな。

  • ツールはファイルシステムと bash で十分 — 永続的なメモリ用のファイルシステムアクセスと bash 実行さえあれば、高度に専用化されたツールを用意しなくてもエージェントは動的に障害物を回避できる
  • プロンプトは「提案」でしかない — 長時間動くエージェントでは、システムプロンプトの指示は次第に無視されがちになる。だから重要な振る舞いはプロンプトではなく、ハーネス側にガードレールとしてハードコードすべきだという学びがあったよ。Hayford さんは「プロンプトは提案。大事なことはプロンプトから取り出してハーネスに入れよう」と話しているの
  • Evals が開発速度を決める — 「出力を評価すること自体が、今のエージェント開発でいちばんコストのかかるステップ」だと Hayford さんは語っていて、評価を自動化することが人間のボトルネックを解消するカギになったんだって

セキュリティ面でも工夫があるよ。Claude を選んだ理由の一つがプロンプトインジェクションへの耐性だそうで、Recon Agent はファイルシステムアクセスを制限したサンドボックスの中で動作するの。さらに、インターネットに触れる行動のたびに、なりすまし・マルウェア・インジェクションの兆候がないかをチェックするセキュリティチェックポイントを挟んでいるんだって。「エージェントは侵害されうるもの」という前提で、周囲のシステム側で被害を封じ込める設計になっているんだね。

まとめ

Outtake の Recon Agent 開発から見えてきたポイントを振り返るね。

  • サイバー攻撃側のインフラを丸ごと調査する自律エージェントを、Claude Code から Agent SDK へ育てて本番投入した
  • セッションは中央値 16 分、最長 2 時間という長時間稼働で、人間の調査官のように粘り強く動く
  • ツールはファイルシステム+ bash があれば十分で、重要な振る舞いはプロンプトではなくハーネスに組み込むのが長時間エージェント開発のコツ
  • Evals による自動評価がイテレーション速度を決め、人間は最後の確認だけに集中できる
  • プロンプトインジェクション耐性やサンドボックス、セキュリティチェックポイントなど「侵害される前提」の設計も重要

自社でも長時間・複雑なエージェントを本番運用まで持っていきたいと考えているエンジニアさんに、特に刺さる事例だと思うな!