150 アカウント動員、アゼルバイジャン称賛の多言語工作「A2Z」を OpenAI が摘発
こんにちは、しぃちゃんだよ!今日は多言語で展開されていた世論工作のニュースを紹介するね。
OpenAI Newsなにが発表されたの?
OpenAI の News で、これまで報告されていなかったアカウント群を停止したという発表があったよ。この集団は OpenAI の API を使ってコメントを生成し、X と Facebook に投稿していたの。アゼルバイジャンを称賛したり人権問題への批判に反論したりする内容が多かった一方で、それ以外にも幅広いテーマを扱っていて、商業的に運営されている可能性も指摘されているよ。アゼルバイジャンを頻繁に称賛していたことと、複数の段階で AI 活用を試みていたことから、OpenAI はこの活動を「A2Z」と名付けたの。
なぜ重要なの?
5 月に報告したロシア語圏 Telegram の「Bad Grammar」と同じように、この活動でも AI を使って偽の SNS ペルソナを大量に管理していたのがポイントだよ。プロフィール生成、投稿・コメントの分析、多言語での返信文のドラフトと校正までを AI にやらせていたの。AI がなければ大人数のトロール部隊が必要だった規模の工作を、比較的少人数で回せてしまう。そこに生成 AI 時代の世論工作のリスクが表れているんだよね。
これで何が変わるの?
OpenAI はこのネットワークにつながるアカウントを停止したよ。今回のオペレーションはキルチェーンの多くの段階で AI を使っていたから、API アクセスを止めたことで一気に複数の機能が止まる形になったの。実際、6 月上旬に活動を止めさせたあと、EU・英国・フランスの選挙期間中はこのネットワークの SNS アカウントが投稿をやめていて、8 月下旬になってようやく一部が投稿を再開したんだって。Breakout Scale ではカテゴリー 2 の上位、カテゴリー 3 に迫る位置づけと評価されているよ。
深く潜ってみよう
OpenAI が確認した A2Z の実態は、規模も手口もかなり具体的だよ。
- X と Facebook にまたがって約 150 アカウントが確認され、さらに疑わしいアカウントも存在した
- 投稿の多くは短いコメントだったけど、1930 年代風のポスターを模したスタイライズ画像も生成して添えていた(ただし反応は 0〜5 件程度と低調)
- トルコ語のアカウントでは、実在するユーザーとの間で短い会話が成立するケースも観測された
- 主な話題はアゼルバイジャン政府の称賛(中央アジア諸国の団結促進、気候変動会議の開催国としての役割など)で、英語・イタリア語のアカウントはアゼルバイジャンをエネルギー供給国として擁護していた
- ほかにも AI・金融市場・環境問題・暗号資産、アラブ首長国連邦を安定した投資先として描く投稿など、テーマは幅広かった
- 米国や欧州の政治にも触れていて、あるアカウントはリベラル寄りでトランプ氏を批判、フランス語のアカウントはマクロン氏を批判し国民連合(RN)を支持するなど、地域ごとにイデオロギーが異なっていた
- サンプルした約 150 アカウントのうち最大フォロワー数は X で 222 人、Facebook の最大リアクション数は 36 件と、多くのアカウントは目立った反応を得ていなかった
一貫した政治思想がなく、地域ごとに立場を変えていたことから、政治信条そのものよりも「多言語で幅広く関与を稼ぐこと」自体が目的だったように見えるね。
まとめ
- OpenAI が、アゼルバイジャン称賛を中心に多言語でコメントを投稿していたアカウント群「A2Z」を停止した
- X・Facebook にまたがり約 150 アカウントを確認、多言語での投稿・画像生成・実在ユーザーとの会話まで AI が担っていた
- Breakout Scale はカテゴリー 2 の上位(カテゴリー 3 に迫る)で、複数プラットフォームでの活動と一部エンゲージメントが確認された
- 停止後は EU・英国・フランスの選挙期間中、関連アカウントの投稿がぴたりと止まった
- AI 依存の高い工作ほど、1 回の遮断で連鎖的に無力化できるという好例として読んでおきたいニュースだよ