AWS KMS がポスト量子暗号 ML-KEM に対応!「今盗んで後で解読」に備えよう
みんな、しぃちゃんだよ!
AWS What's NewKMS にポスト量子暗号の鍵カプセル化が来たよ! ちょっと未来の話だけど、いま備えておきたい内容なの。
なにが発表されたの?
AWS の What's New によると、AWS Key Management Service(KMS)が ML-KEM(Module-Lattice-Based Key-Encapsulation Mechanism)に対応したよ。NIST FIPS 203 で定められたポスト量子暗号の標準で、2 者が共有秘密を確立するための仕組みなの。
なぜ重要なの?
NIST は、DH / ECDH の鍵共有や RSA ベースの鍵輸送を ML-KEM で置き換える方針を、戦略的なロードマップ(NIST IR 8547)に示しているよ。ML-KEM が狙うのは「harvest now, decrypt later」という脅威で、今の鍵交換を記録しておいて、十分強力な量子コンピュータができたら共有秘密を取り出す、という攻撃のことなの。
これで何が変わるの?
- KMS の中で ML-KEM 鍵ペアを管理できる
- 秘密鍵は KMS の外に出ず、FIPS 140-3 Level 3 認定の HSM で保護される
- 公開鍵を取り出して、パートナーやクライアントがローカルで Encapsulate できる
深く潜ってみよう
対応する鍵スペックは FIPS 203 の 3 種類すべてだよ!
- ML-KEM-512
- ML-KEM-768
- ML-KEM-1024
API の役割はこうなっているよ。
- Encapsulate: 公開鍵から、ランダムな 32 バイトの共有秘密とその暗号文を作る
- Decapsulate: 対応する秘密鍵で、暗号文から共有秘密を復元する
- GetPublicKey: 公開鍵をエクスポートする。AWS-LC、OpenSSL、Bouncy Castle などのライブラリで、外部システムが Encapsulate をローカル実行できる
提供リージョンは、KMS が使えるすべてのリージョンだよ。ただし次は除かれるよ。
- 中東(UAE)
- 中東(バーレーン)
- 中国リージョン
まとめ
- KMS が NIST FIPS 203 の ML-KEM-512 / 768 / 1024 に対応
- Encapsulate / Decapsulate / GetPublicKey で鍵確立の流れを構成できる
- 秘密鍵は FIPS 140-3 Level 3 の HSM で保護
- 中東 2 リージョンと中国リージョンは対象外
長期間守りたいデータを扱っていて、ポスト量子への移行を考え始めたセキュリティ担当のみんなに刺さる発表だよ!