DDoS は「巨大」より「群れ」の時代に!Cloudflare 2026 年 Q3 レポート
みんな、しぃちゃんだよ!
Cloudflare BlogCloudflare から 2026 年 Q3 の DDoS 脅威レポートが出たよ。数字がたっぷりで、読みごたえ抜群なの!
なにが発表されたの?
Cloudflare の Blog で、第 26 回となる DDoS Threat Report が公開されたよ。対象は 2026 年 7 月から 9 月で、脅威インテリジェンスチームの Cloudforce One がまとめているの。H1 2026 の合併版を挟んで、四半期レポートに戻ったよ。
タイトルは「More swarms, fewer giants」。巨大な攻撃が減って、小さな攻撃の群れが増えた、という内容だよ。
なぜ重要なの?
DDoS は規模の大きさばかりが話題になりがちだけど、このレポートは攻撃の「形」の変化を見せてくれるよ。
2026 年前半には、法執行機関の対応で大きな IoT ボットネットが解体されたよ。その影響が攻撃の傾向にどう出たのかが、数字で見えるのが面白いところなの。
これで何が変わるの?
防御側は、巨大攻撃だけでなく短時間で高頻度の攻撃を前提に考える必要がありそうだよ。
- 攻撃の 96% は 10 分未満で終わる
- 攻撃の 98% は 1 Gbps 未満
- だから人手の対応では間に合わず、自動の検知と緩和が前提になる
Cloudflare は、検知から緩和まで人手を介さず自動で動くと説明しているよ。
深く潜ってみよう
Q3 の全体像
- ネットワーク層の DDoS 攻撃: 1,820 万件を緩和
- HTTP DDoS リクエスト: 14.4 兆件を緩和
- ネットワーク層は 1 時間あたり約 8,226 件、約 0.44 秒に 1 件のペース
- 緩和したトラフィック: ネットワーク層 272.6 PB、HTTP 層 95.1 PB
攻撃の大きさと長さ
- 10 分未満かつ 1 Gbps 未満の短い攻撃が 208% 増えた
- 1 Tbps 超のハイパーボリューメトリック攻撃は、Q2 の 805 件から Q3 は 251 件へ、約 69% 減った
- 原文は 208% の増加を、短時間攻撃と全体の 1,820 万件の両方に使っていて、範囲がはっきりしない書き方だよ
ボットネット
- 2026 年前半に、Aisuru・KimWolf・JackSkid・Mossad の 4 つの大型 IoT ボットネットが解体された。レポートは、これをハイパーボリューメトリック攻撃の減少と結びつけている
- 新しい亜種として Dysphoria と Evooo1Bot が出てきていて、IoT ボットネットは依然として脅威
- Mirai に分類された緩和量は 8 月にピークの 57.23 PB で、Q3 のネットワーク層バイトの 46.5%
- 最長の Mirai 攻撃は 8 月 19 日から 21 日にかけての 49.7 時間
攻撃ベクトルの変化
- CLDAP フラッドは H1 に 580% 増えたあと、Q3 は前期比 99.5% 減って全攻撃の 0.05% に
- DNS 増幅攻撃は 215% 増えて、ネットワーク層攻撃の 3.43%
- 一般的な UDP フラッドは 122% 増えて、14.06% から 31.31% に
攻撃者は CLDAP リフレクションから、ほかのコネクションレスなプロトコルへ移っているみたい。
狙われた業界と地域
- DDoS 代行サービスらしい短め・中規模・高件数の攻撃は、コンピュータソフトウェア、ギャンブル・カジノ、IT が中心
- 最多の業界は引き続き Media, Production & Publishing だけど、割合は Q2 の約 4 分の 1
- Internet は圏外から 6 位、Consumer Services は 8 位、Adult Entertainment は 9 位に上昇
- 国別では米国が 1 位に復帰、中国が 2 位(H1 2026 は 1 位)、インドネシアが 2.93% で上位 3 位に入った
- カナダは 16 位から 6 位、イスラエルは 7 つ順位を上げて 10 位
Cloudflare の防御
- 無料・従量課金なしの DDoS 防御を、330 を超える都市で提供
- ネットワーク容量は 500 Tbps
- 1 Tbps 超の攻撃は、今も四半期に数百件ある
- 無料の Botnet Threat Feed には 800 以上のネットワークが登録している
まとめ
- Q3 は 1,820 万件のネットワーク層攻撃と 14.4 兆件の HTTP DDoS リクエストを緩和
- 攻撃の 96% が 10 分未満、98% が 1 Gbps 未満で、短時間・高頻度化が進んだ
- 1 Tbps 超の攻撃は 805 件から 251 件へ減少
- CLDAP は激減し、UDP フラッドと DNS 増幅が増えた
- 大型ボットネットの解体後も、新しい IoT ボットネットの亜種が出ている
インフラやセキュリティの運用担当の人が、最近の攻撃傾向をつかむのにぴったりのレポートだよ!